今回は、EMS事業に強みを持ち、電子機器部品・ワイヤーハーネスを製造されている三幸電機株式会社様にて、全自動IoT原価管理ツールのGenkanがどのように活用されているかをご紹介します。
・独自IoT システムのビッグデータを実際原価に変換
・製品実際原価の見える化で不採算製品の解消
導入前の課題
データはあるのに活用できていない
IoT データを何年も前から取得していたが、原価計算や原価
分析に利用するという発想や手法がわからないために生産
管理としての利用に留まっていた。また、見積り時の原価で原価
計算を行なっていたため、せっかく取得していたデータを利用
していない原価管理となっていた。
導入後
生産管理データが工程単位の実際原価になった
製品を工程別に輪切りで原価が見えたことによってカイゼンの優先
順位を策定することができた。何年にもわたるビッグデータを金額化
したことで、ROI やカイゼンの検証を可能となり、さらに工程単位での
比較によりカイゼンが進んでいる工程と進んでいない工程の可視化
ができた。
製品別採算性の分析が可能なツール
三幸電機株式会社 中村 常務取締役インタビュー
弊社は、約1年半ほどの時間を費やし、生産する製品の各工程別実生産時間を集計できるシステムを開発、原価分析ができる環境の構築を進めてきました。
リアルタイムで各工程の生産着手・完了を集計、その結果をもとに、実生産時間が長い→現場で作業分析を実施→作業の見直しを検討→作業改善を進める、原価分析とは程遠く、一般的な作業改善ツールに留まってました。
工場内から集まってくる生のデータをもっと活用し、本来の目的であった原価分析ができないか、検討しているなか、「GenKan」に出会うことができました。
このツールは、見積もり原価と実際原価とを比較、弱点工程の抽出、更に製品の滞留など、多角的な分析を実現。また、我々が全く予想もしていなかった問題点なども判明し原価分析に欠かせないツールであると実感しました。
効率的かつ有効性の高い改善ができるため、原価低減活動に意欲的に取り組むことができます。
今後も、「GenKan」と共に製品別採算性を分析し、効率的かつ有効性の高い改善を進めたいと思ってます。