- 製品の生産形態の違いで採用する原価計算が個別原価計算と総合原価計算に分かれる。
- 個別原価計算は一品一様の生産や、少量多品種生産向けの原価計算である。
- それぞれの製品が他の製品と区別され、加工されるとき個別原価計算が用いられる。
- 個別原価計算をとるべき代表的な経営の例は、受注生産経営である。
- 個別原価計算には製造間接費について部門別計算を行う部門別個別原価計算(中小企業向け)と、製造間接費について部門別計算を行わない直接個別原価計算(大企業向け)とがある。
- 総合原価計算は量産の生産形態向けの原価計算である。
- 総合原価計算は、1原価計算期間に生産された1製品あたりの平均原価を知ることに主眼がある。
- 総合原価計算には、単純総合原価計算と等級別総合原価計算、組別総合原価計算がある。
- 単純総合原価計算は、1種類のみの製品の生産向けで、等級別総合原価計算は、大きさや形状で区別された製品の生産向け、組別総合原価計算は異種製品を組別に連続生産する生産形態向けである。