まとめると
- 間接費を対象として行う原価手法
成立経緯
- 以前は製造業では原価全体にしめる間接費の割合は少なかった
- そのため間接費の管理は雑
- しかしそのうち業種によっては間接費が大きくなってくる(サービス業とか)
- 間接費を管理するための手段が必要となってきた
アメリカで生まれた
- アメリカは直接工と間接工はきっちり分かれている
- 直接工しかちゃんと原価計算してなかった
- それで間接工を重視しはじめた
- しかし日本では直接・間接工がきっちり分かれてない
- なのでもともとどちらもを対象として原価計算するのが当たり前だった
相性のいい産業
- サービス業
- it業
- 設備がコアな原価じゃない
対象にする間接費
- 門番の給料
- 事務員の給料
- 紙代とか
計算手法
- まず作業(activity)を活動単位と呼ばれる分割可能な細かい作業単位に分ける
- 作業単位ごとのコストドライバーをを決定する
- コストドライバーはactivity driverとresource driverに分かれる
- activity driverは製品に対してどれだけ活動単位がかかるか
- 作業単位ごとに発生した原価をプールしていく
- これをコストプールと言ったりもする
- 計測対象のサービスなどがどの作業単位をどれほど使用したかに基づいてコストドライバーを用いてコストプールから配賦
メリデメ
メリット
- 間接業務の実態が明らかになる
- 相当詳細まで間接業務を詰めるので当たり前
- 間接業務の原価改善までの道を開ける
デメリット
- 運用がめんどくさい
- 活動を詳細に洗いださないといけない
- 導入に時間がかかる
- 正確にやろうとすると計算が複雑
ABCと製造業系コンサル
- 製造業系のコンサルはこぞってABCをやりたがるらしい
- 組織改善プロジェクト
- 売上と調達がインパクト大きい
- しかしすぐに結果が出るのが間接費
- エアコン代とか
- あとは筋道立てやすいし、説得もしやすい
- インパクト自体は全体の10%とかなので低い
- しかし現場改善は触らないので本質的な製造業の改善にはつながらない?
ABCの実際
- 優れた原価計算手法とされる
- しかし運用・導入コストが非常に重いため導入率は低い
参考
- 間接コスト削減のポイント~ABCを用いたコストの見える化 | 現場コンサルタントによる「あるある」コラム|エイアイエムコンサルティング株式会社
- 活動基準原価計算 – Wikipedia
- ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)/ABM(Activity Based Management:活動基準原価管理) | 日経クロステック(xTECH)