まとめると
- 将来支払うべき税金が減る可能性がある事象を資産とみなしたもの
- つまり現在何か価値があるというより、将来の価値
- 将来の事業・利益計画があってこそ語ることができる資産
例
- 今年の不良資産の評価損を100計上
- 評価損は資産売却まではその損は確定しない決まりになっている
- しかしその損が実際に将来実現した場合には利益を減らし、税金軽減効果があると考える
- この税金軽減効果を見積り、繰延税金資産とする
繰延税金資産の取り崩し
- 繰延税金資産は取り崩されて消失することがある
- ではいつ消失するかと言うと、その税金軽減効果が消えたときである
- 税金軽減効果が消えるのは損金と相殺すべき利益がなくなったとき
- そのため赤字のときは利益に加えて、繰延税金資産まで消えてしまいダブルパンチ
ベネッセの例
- 2016年に情報流出によって会員が大幅に減り、将来利益予測を下げざるを得なくなった
- その結果損金と相殺すべき将来利益が減り、税軽減効果も減ってしまった
- 取り崩した繰延税金資産は
95億円
に登る
繰延税金資産の取り崩し 【ベネッセの例】 ~小ネタ~ – 溝口公認会計士事務所ブログ
ベネッセHD、最終損益が82億円の赤字に 情報漏洩で「進研ゼミ」の会員が1年で1割減 – 産経ニュース