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プロフィットセンター
- 企業の中で利益を生み出す部門のこと
- ミッションは収入と費用の差額である利益を最大化すること
- あくまでもプロフィットセンターにするかどうかは経営戦略による
プロフィットセンターの例
- 営業部門はほとんどの場合プロフィットセンター
- カスタマーサービスなどもプロフィットセンターとみなせる
- 製品の評価リピート率も利益とみなせる
- 他にも営業企画、マーケティング、製造、経営戦略
プロフィットセンターの行動原理
- 利益を生むことに注力するためコストが大きくても利益の大きなもの指向になる
- 部門ごとに損益責任が生まれるため分権化が促進される
- 部門利益が優先され全社利益が犠牲にされることもある点には注意
コストセンター
- 企業の中で利益を産まずにコストとなる部門のこと
- ミッションは費用を最小限に収めること
コストセンターの例
- 総務部、人事部、経理部、間接部門、研究施設、倉庫部門
コストセンターの行動原理
- 利益を上げることよりも製造コストの安い製品にフォーカス
- たとえ利益率が高くても複雑で高コストな製造の製品は生産取りやめになる場合もある
経営戦略とプロフィット・コストセンター
- 部門をプロフィット・コストセンターのどちらで捉えるかによって部門の行動原理が変わってしまう
- あくまでも経営戦略上どちらの指針で行動させたいかということから逆算して、どちらに位置付けるか決定する必要がある
アメーバ組織との関わり
⑴まずアメーバ組織はライン・スタッフ制組織として編成される。ライン部門は利益を生み 出す「採算部門」であり、プロフィットセンターと位置づけられる。スタッフ部門は利益を生まない「非採算部門」であり、コストセンターである。
⑵次にライン部門が製造部と営業部とに分離される。それらはそれぞれ製造アメーバと営業 アメーバと呼ばれるが、もちろん両者はともに利益を生み出す「採算部門」であり、プロフィ ットセンターである。他方、スタッフ部門は利益を生まない「非採算部門」であり、コストセ ンターであるが、必要に応じて、経営管理部や研究開発部などに分離される。
⑶さらに製造部や営業部が採算可能な範囲で、より小さなプロフィットセンターである下位 アメーバに分割される。逆にアメーバが統合されることもある。
京セラのアメーバ経営の仕組み ―機会損失の創出と全員参加経営の視点から―
アメーバ経営では、事業部など利益を上げる部門であるプロフィットセンター、人事等の各事業体にサービスするノンプロフィットセンターに区分けする。プロフィットセンターはさらに細かな小集団に分け、それぞれに利益を上げる責任を持たせる。JALの中を見て、比較的早くにどのような組織形態を導入すべきか判断できた。しかしそれを押し付けることはしなかった。組織については、稲盛名誉会長を中心に、役員・幹部が何度も議論を行い決定していった。
アメーバ経営は、従業員が主体的に小集団の経営にかかわり、経営に参画するのが非常に重要なポイントだ。押し付けた組織や仕組みでは従業員は納得しない。従業員の納得がなければアメーバ経営はうまく機能しない。JALの人たちと話し合いながら半年くらいかけて組織設計を行い、10年12月に新体制をスタートさせた。
JAL“予想外”の成功で注目、稲盛氏の右腕 | エアライン・航空機 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
参考
- コストセンターとは・意味|創造と変革のMBA グロービス経営大学院
- プロフィットセンターとコストセンターの違い、組織における営業部門の役割 | 営業管理ツール(SFA)のUPWARD(アップワード)
- プロフィット・センターとは・意味|創造と変革のMBA グロービス経営大学院